ニュースリリース

9月 中国、ヨーロッパ出張報告

遅くなりましたが、9月に2週に亘り海外出張を行いましたので、ご報告させていただきます。関西空港が使用できない時期で、関西からの出張者は福岡空港に変更するなどで対処いたしました。

9月11日 中国可塑剤工業会(CPIA)との情報交換会(淄博)開催
JPIAは、李振平CPIA会長、蒋平平技術顧問らCPIAメンバーと、日中の可塑剤に関連する意見交換を行いました。
中国では環境保護部が昨年の10月9日に提出した中国優先管理化学物質リストの草案の中にDEHPとDBPが含まれていましたが、CPIA等産業側と当局との議論の末、DEHPとDBPはリストから除外されました。
この議論において、昨年JPIAがCPIAに提供した安全性データが一助となった、との報告がありました。

9月14日 the 9th China International Plasticizer Industry New Technology Market Development Summit (青島)に出席
本サミットでは可塑剤に関連するグローバルな情報交換が行われ、中国における軟質塩ビの旺盛な需要を背景に、可塑剤の製造技術・原料・性能向上や市場動向等について活気ある議論が展開されました。
JPIAも“Review of plasticizers’ market in Japan and safety of phthalate plasticizers”と題して講演を行いました。

9月20日 European Plasticisers International Scientific Meeting “Plasticisers and Science – State of the Art” (Speyer in Germany)に出席
本会議は、従来の可塑剤3極会議の流れをくんでおり、JPIAの他、米国からACC(American Chemistry Council:米国化学工業協会)も出席し、可塑剤に関わる様々な話題が科学的に議論されました。
その中でも可塑剤の安全性に関わる研究報告が数多くなされ、欧州のEP(European Plasticisers:欧州可塑剤工業会)がスポンサーとなってヒトバイオモニタリングが盛んに行われているとの報告もありました。
JPIAから環境モニタリングをはじめとするJPIAの活動や日本の規制動向を報告した他、昭和薬科大学山崎教授からキメラマウスのDINPの代謝プロフィールやヒト型PBPKモデルによる尿代謝実験の報告がなされました。