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ニュースリリース

平成17年7月22日

EUにおける「おもちゃへのフタル酸エステル使用規制」について

 EUではDEHPをはじめとする6種類のフタル酸エステルのおもちゃへの使用について、1999年より暫定的な規制(注1)が行われてきましたが、さる7月5日のEU議会において恒久的な措置とすることが採択され(注2)、今後、EU理事会(行政当局)で最終調整が図られることになりました。

 長年に渡る研究を基に、当該フタル酸エステルの安全性を主張してきたECPI(ヨーロッパ可塑剤工業会)は、この採択が科学的な評価に基づくものではないとし「科学的に安全と評価された物質を禁止することは、十分な安全性データが揃っていない代替物質の使用を強いることになり、結果的に子供の健康を守ることにはならない」と、反論しています(注3)

 一方、日本では、既に2003年から規制が実施されており(注4)、該当するフタル酸エステルはおもちゃには使用されておりません。 したがいまして、今回のEU議会の採択は、日本において具体的な影響はないものと考えています。

 また、日本の公的機関においては、フタル酸エステルのなかでも代表的なDEHPに関して、環境省(SPEED98)、産総研、NITE(注5)などで試験と評価が行われ、その安全性が一段と明らかになりつつあります。 特にNITEは本年1月、「現状以上の法規制の必要はない」と明言しています。

 私ども可塑剤工業会は過去10年に渡り、欧米と協力・連携しながら、数々の安全性の確認試験(注6)を重ねて参りました。今回のEU議会の採択は、フタル酸エステルの科学的な安全性がより明らかになりつつある流れに逆行する判断であり、強い疑念を抱いております。

 私どもは、広く社会に役立っているフタル酸エステルの安全性を、より確かなものに、また安心してお使いいただけるものにして行くための努力を今後とも続けて参ります。

<注記>
1) 1999年12月 EU議会提案
「三歳児未満の乳幼児の口に入れることを意図したおもちゃへの使用規制対象品目:DEHP、DBP、BBP、DINP、DIDP、DNOPを3ヶ月ごとの暫定措置を講ずる」
2) 採択
EU議会で採択されましたので、今後、秋に予定されているEU理事会(行政当局)において最終決定がなされます。原案通り決定されれば、その後1年以内にEU加盟各国が具体的な法制化をしていくことになります。
3) EUのリスク評価
UではDINPのリスク評価を行い、加盟国の科学専門家によって「口に入れることが出来るおもちゃも含めて、子供用おもちゃにDINPを使用することによるリスクはない」ことが確認されています。
4) 2003年8月2日 厚生労働省「容器包装並びに食品衛生法の改正」
6歳以下を対象にしたおもちゃの内、
乳幼児が口に接触することをその本質とするおもちゃには、DEHPあるいはDINPを含有するポリ塩化ビニルを主成分とする合成樹脂を使用してはならないこと。
上記以外の合成樹脂製のおもちゃには、DEHPを含有するポリ塩化ビニルを主成分とする合成樹脂を原材料として用いてはならないこと。
5) 産総研:「独立行政法人・産業技術総合研究所」、
NITE:「独立行政法人・製品評価技術基盤機構」の略称
NITEの分科会である「フタル酸エステル類リスク評価管理研究会」が、産総研のDEHPの詳細リスク評価を基に「DEHPのリスク管理の現状と今後のあり方」をまとめ、公表しました。
6) 主な安全性試験
通常のラットを用いた各種試験に加え、マーモセット(キヌザル)による発ガン性、生殖毒性等のテストを実施、霊長類におけるフタル酸エステルの高い安全性を確認しております。
以上


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